2013-03-26
コイニーという会社がある。
基本的にはツイッターの共同創設者、Jack Dorseyが作ったスクエアというクレジットカードをスマホで決済できるサービスのコピーだ。しかしPayPalも似たようなサービスとカードリーダーの商売をしているところを見ると、どうもこのサービスと製品は特許で守れるようなものではないらしい[1]。とすると、コイニーの事業に問題は無い。
しかし昨今の日本では、韓国企業や中国企業が日本やアメリカの企業の技術やデザインをコピーしていることを良しとしていない。アップルのデザインが最たる例だが、新日鉄やシャープ、それにソニーなどの技術がサムスンやポスコに模倣されていることを非難する記事をよく見かける。
コイニーの事業は法律的には全く問題ないのだろうが、倫理的には中韓起業同様、グレーだろう。個人的に気になるのは、普段韓国企業を非難している層が自国企業であるコイニーに対してどのような態度を取るかだ。個人的には一貫した模倣を良しとしない態度を期待するが、その可能性は低いだろうと感じている。
ちなみに僕自身の感想は「ワロス」である。
追記:僕はコイニーが既存のビジネスモデルをパクるのは全然アリだと思う。グルーポンのコピーなんて世界中にあるし、ソーシャルゲームはパクりパクられる世界だ。だが普段サムスンに文句を言っているような人は日本の会社が似たようなコピーをした時、一貫性を持って同様に非難するのだろうか。もし態度が矛盾するようならば、彼らは単に中韓企業のパクリ癖を自分たちの差別と偏見の捌け口にしているにすぎない。そしてそれはどの国の人間であっても恥ずべきことだ。
[1] 情報提供:@miyagawa