日本にいたころ、よく「上から目線なんだよ」という指摘を同期からされていた。当時は「英語では至極普通なフレーズでも、その文を直接日本語で言葉にすると上から目線になるのかなー」、という漠然とした考えしかなかった。
最近気づいたのは「いいんじゃない?」というフレーズ。確かに上から目線だ。けどこのフレーズ、英語だと"that sounds good to me"という、実は結構ポジティブなフレーズなのだ。
僕の頭の中での文脈構成は英語ベースなので、まず"that sounds good to me"という内容が頭の中でイメージされ、それが直接「いいんじゃない?」という言葉になる。今更だがなるほど...
こ れ は ひ ど い 。
[1] このくらいの文脈ならイメージから直接日本語になるけど、日本語がパッと思い浮かばない場合は英語の文章が頭の中で構築されて、「いや、お前(英語)呼んでないから!」という状態になって混乱、硬直する(笑)。
先週、僕と同様日英両語を使える友人と英語で話していた時、「ポシャった」という表現を使いたい場面があった。けど会話は英語で進行中だ。彼と1対1で喋る時は必ず英語だ。二人ともかなり喋れる方なので、会話スピードも速いし、お互いポジションを持って言い合っているのでかなりガチな展開になってる。日本語に一瞬切り替えても良かったのだろうが、正直そこまで頭が回らなかった。
気づくと「ポシャった」が"~~ dove into the water ~~"という自分でも訳が分からない言葉になって文章の中に組み込まれていた。脳内で「OH....」と思いつつ、そのまま喋り続けた。
一分後、「あの表現、意味分かったの?("did that phrase make sense?")」と聞くと、「いや、完全にイミフだった(笑)("no it made no sense at all (laugh)")」と返されてしまった(笑)。直訳って怖い!
1月15日からちょっと遅れて「新年の抱負」に(なるべく)沿って生活中。普段は毎週英語で経過報告をしてるけど、ちょうど第一四半期が終わったので日本語ブログのほうでもまとめを。以下抱負詳細。
- 毎週1冊以上、本を読む
- 毎週1つ以上、まともなブログ記事を書く
- 毎日真夜中前に就寝
読書
現時点で10週中10週で成功中。何気に一番達成率が高い。やはり書くより読むほうが抵抗が無いみたい。。。('A`)
以下、読んだ本です。時系列順です。近いうちに去年読んだ本も紹介します。それにしても最近日本語の本ばっかり読んでますね。
(ちなみに全部アフィリエイトリンクですよ!嫌いな人は踏まないで!けど赤字ブログなので踏んでもらえると嬉しいですよ!。)
- "Republic, Lost" -- by Lawrence Lessig
アメリカの隠れた汚職の話。日本も多分似たような状況なんじゃないかと思う。今まで読んだ本の内で、多分一番重要な内容。 - "iWoz" -- by Steve Wozniak
アップル共同創設者、スティーブ・ウォズニアックの自伝。世界初のパーソナルコンピューターを世に送り出したこの人は、もう一人のスティーブの何倍もすごい人だと思う。 - "The Giver" -- by Lois Lowry
ライトSF小説。少年少女向けの本なので読みやすい。初めて読んだのは小六の時だったけど、今でも色あせない面白さがある。 - "Fixing the Game" -- by Roger L. Margin
現在の金融システムと、軌道修正の方針の問題点をアメフトリーグNFLに例えて説明。着眼点はいいが、具体的な実行案が無いところがネック。 - "パーフェクト・ブルー" -- 著 宮部 みゆき
文章スタイルが純文学小説とライトノベルの中間くらいなので、読みやすい。アニメのパーフェクト・ブルーとは別物。 - "The Bonfire of the Vanities" -- by Tom Wolfe
超有名な小説。ニューヨークのトレーダーが事故を起こし、絵に描いたような幸せな人生が壊れていく話。NYC描写の描写がリアルで圧巻。 - "トリニティ・ブラッド" (1) -- 著 吉田 直
てっきり90年代初期のラノベかと思ったらなんと00年代初期だった。主人公がトライガンのヴァッシュに似すぎていて萎えるが、アクション系ラノベとしては話も文章もしっかりしていると思う(けど展開はベタベタ)。 - "What Money Can't Buy: The Moral Limits of Markets" -- by Michael Sandel
すっかり日本でも知名度が高くなったサンデル教授の本(アメリカ国内よりも日本のほうが知名度が高い気がする)。何でもかんでも経済的に取引可能にするとモラルハザードが起きてその「物」や「行為」の価値や意味そのものが汚染されるという話。いい内容だが、200ページの話を20ページでまとめた方がいいと思う。 - "A Farewell to Arms" -- by Ernest Hemingway
ヘミングウェイの第一次世界大戦の経験を元に書かれた大作。読めばブルーになること必至。名作。 - 半分の月がのぼる空 (2) -- 著 橋本 紡
- 半分の月がのぼる空 (3) -- 著 橋本 紡
- 半分の月がのぼる空 (4) -- 著 橋本 紡
- 半分の月がのぼる空 (5) -- 著 橋本 紡
- 半分の月がのぼる空 (6) -- 著 橋本 紡
- 半分の月がのぼる空 (7) -- 著 橋本 紡
- 半分の月がのぼる空 (8) -- 著 橋本 紡
「お前ラノベ読み過ぎだろ」とは言わないで!面白ければ何でも読みますよ(このシリーズは確かにちょっと子供っぽいけど)!けど実写化はマジ勘弁('A`)。 - "ヴェイスの盲点 ― クレギオン" -- 著 野尻 抱介
「ハードボイルドSF」の名に恥じぬ作品。宇宙開拓時代的な設定が好きな人にはたまらない。 - "博士の愛した数式" -- 著 小川 洋子
こういう、「何でも無い日常」を描いた話って好き。文章・表現がとても柔らかい。 - "龍は眠る" -- 著 宮部 みゆき
この人の書く本の登場人物はみんな優しく誠実なので、読んでて気持ちいい。 - "夜行観覧車" -- 著 湊 かなえ
怖い。現実的で怖い。人の醜い部分の描写がヤバい。著者に感服。 - "死をどう生きたか―私の心に残る人びと" -- 著 日野原 重明
医学用語とキリスト教用語が日本語だと読むのが辛い。若くして死んだとしても、自分なりに悔いの無いように生きたい。 - "火車" -- 著 宮部 みゆき
ミステリー+消費者金融の怖さを描いたストーリー。「ちょっと展開に無理が無いか?」と思う事もあったが終わってみれば満足できる内容だった。
ブログ
成功率は10週中7週。ニートになったからは汚名挽回せねば。
寝
成功率は74日中60日。墮落してる。。。('A`)
次回
次の更新は3ヶ月後になります。英語ブログの方では毎週経過報告記事を書いているので、途中経過が気になる方は英語ブログの過去ログ内の、New Years Resolutions項目までお越し下さい。
コイニーという会社がある。
基本的にはツイッターの共同創設者、Jack Dorseyが作ったスクエアというクレジットカードをスマホで決済できるサービスのコピーだ。しかしPayPalも似たようなサービスとカードリーダーの商売をしているところを見ると、どうもこのサービスと製品は特許で守れるようなものではないらしい[1]。とすると、コイニーの事業に問題は無い。
しかし昨今の日本では、韓国企業や中国企業が日本やアメリカの企業の技術やデザインをコピーしていることを良しとしていない。アップルのデザインが最たる例だが、新日鉄やシャープ、それにソニーなどの技術がサムスンやポスコに模倣されていることを非難する記事をよく見かける。
コイニーの事業は法律的には全く問題ないのだろうが、倫理的には中韓起業同様、グレーだろう。個人的に気になるのは、普段韓国企業を非難している層が自国企業であるコイニーに対してどのような態度を取るかだ。個人的には一貫した模倣を良しとしない態度を期待するが、その可能性は低いだろうと感じている。
ちなみに僕自身の感想は「ワロス」である。
追記:僕はコイニーが既存のビジネスモデルをパクるのは全然アリだと思う。グルーポンのコピーなんて世界中にあるし、ソーシャルゲームはパクりパクられる世界だ。だが普段サムスンに文句を言っているような人は日本の会社が似たようなコピーをした時、一貫性を持って同様に非難するのだろうか。もし態度が矛盾するようならば、彼らは単に中韓企業のパクリ癖を自分たちの差別と偏見の捌け口にしているにすぎない。そしてそれはどの国の人間であっても恥ずべきことだ。
[1] 情報提供:@miyagawa
花粉症の時期ということもあるが、老若男女あのマスク姿はちょっと異様だ。まるで日本人はみんな病気みたいで、あれでは外国人観光客は来ないのではないか。それに「まだ放射能が危ないのか」と誤解されるかもしれないぞ。
livedoor news
日本に観光に来る外国人は「日本の人はみんなマスクをする」ということを既に知っているので、それが警戒心を刺激するようなことはまずない。
そもそもマスクをしている人が街に溢れているのを実感するのは現地についてからなので、前々から旅行の予定を立てていた観光客が来なくなるということは無い。
それにしてもこういういい加減な考察を見ると、「言った者勝ち」の時代なのだと痛感する。